はじめに:最近のTOEIC、難しくなったと感じませんか?
最近のTOEICテスト、特にリスニングのPart3・4が「前より難しい」と感じる受験者が増えています。
「なんとなく聞き取りづらい」「問題の意図がわかりにくい」と感じる方も多いでしょう。
私自身も最新の公開テストを受験し、**アビメ(Abilities Measured)を確認したところ、ある傾向が見えてきました。
今回はその分析結果をシェアしながら、どこが難化しているのか、そしてどう対策するべきかを解説します。

2025年6月の公開テストのアビメです。
アビメ(Abilities Measured)とは?基本の見方を解説
TOEICの結果票には、【800点】などのスコアだけでなくアビメ(Abilities Measured)と呼ばれる能力別評価表が掲載されています。
これは各Partごとに、どのスキルがどの程度できていたかを示す指標です。今回はリスニングに特化して解説します。※リーディングは別記事にてご覧いただけます。特にリスニングでは、L1〜L5の5つのカテゴリに分かれており、それぞれが次のような内容を示しています。
- L1:短い会話・アナウンスから要点・目的、基本的な文脈を推測する力【part1,2】
ex, Q: How can I get to the train station?【駅へはどういけばいいですか?】という問いに対して
A) I’m afraid I’m new in town.「すみません、この町に来たばかりで分からないんです。」=知らない。
のように文脈から推測が必要な問題です。
- L2:長めの会話・アナウンスから要点・目的、基本的な文脈を推測する力【part3,4】
次にL2です。
L2はPart3・4に多い、長めの会話・アナウンス・ナレーションから、明確に述べられている情報をもとに、要点や目的、基本的な文脈を推測する力を問います。
例えばTOEICによくある“Where most likely are the speakers?”という設問では、直接“図書館です”とは言ってくれません。図書館の話なら、“本を返したいんですけど”や“期限が過ぎたので払いたいです”というキーワードから“あ、これは図書館の話だな”と推測しなければいけません。
“I want to return this book”などのキーワードから場所を想定しないといけません。
- L3:短い会話から詳細を理解する力【part1,2】
短いやり取りからWho / What / Where / When/How のような直接的な情報を正確に拾えるかを測ります。L1よりストレートに答えを言ってくれるので容易に解答できます。
Where is the train station→It’s next to the post office.
このようにストレートに答えてくれるのでしっかりとWhere or When が聞ければ簡単です。
- L4:長い会話から詳細を理解する力【part3,4】
L4もL3と同様に詳細を聞く力が問われますので、【What will the man do next? 】のようにピンポイントで何をするか?何を買うか?など情報を取る力が問われます。会話の中から男性が【I will send an email】などの会話を聞き取れればここも容易に解答ができるはずです。
- L5:フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる【part1,2,3,4】
ここは少し複雑ですが端的にいうと、状況に依存した答えを文脈から推測し答えを導けるかが問われます。例えば、
Q: Excuse me, do you have this jacket in a different size?こんな設問が来たらあなたはきっと、Yes、Noという回答を待ち構えるでしょう。しかしL5では【I don’t work here.】 こんな回答が正解になり得るんです。
状況:
客が店内でジャケットを見つけ、誰かに尋ねる。
近くに立っていた人は店員ではなく、別の客だった。
一見質問の答えと関係ないように見えて、状況・文脈から推測する必要があるひねった問題がL5です。
最近のテストはどこが難しくなったのか?
「最近のTOEICでは、このL1・L2の“推測系”が特に難しくなっています。
直接的に言われていない情報を、キーワードや状況から推測しないといけない。
つまり“状況を把握する力”がより重要になっている、ということです。たとえば、Where are the speakers most likely?
(A) At an airport
(B) At a library
(C) At a movie theater
(D) At a bus stop
例えば図書館の話なら、“本を返したいんですけど”や“期限が過ぎたので払いたいです”Please return the book by Friday. Someone else has requested it.今までのTOEICではこのようにシンプルかつ容易な単語で状況を把握すれば良かったのですが、近年では以下のような文から読み取る力が必要です。
The quiet area on the upper floor is reserved for exam preparation. Group discussions should take place downstairs.
quiet area, exam preparation,Group discussionsなどのキーワードから図書館と答えを導かなければいけません。これが文単位で聞けず単語のみで聞いてしまったら、quiet areaが(C) At a movie theaterに繋がることも考えられます。話の内容がやや複雑になったことで、以前は“あ、これだろう”と思えば正解できたものが、“あれ?どっちだろう”と迷うケースが増えています。」
どう対策するか?
じゃあどうやってこの力を伸ばすか。
僕が最近やっているのは、YouTubeの2~3分の短い動画を幅広く見て、
いろんなシチュエーションの表現やパターンを学ぶことです。
海外のニュースのショートクリップ、ビジネス英語の短いやり取り、観光案内、広告音声…
そういう“生の英語”を多く聞いて、
“このキーワードはこういう状況だな”という感覚を増やしていく。
これがTOEICの“推測力”の土台になると実感しています。」
あなたがもし、DIYが趣味なのであればCMチックな2〜3分の動画を聴いてわからない表現をどんどんマスターしていきましょう。
もし細かい勉強法が知りたい方はぜひ僕のYOTUBEでご覧ください。
僕のYouTubeチャンネル「TLAChannel」では、頭文字を取った「TURN LIFE AROUND」というコンセプトのもと、人生を好転させるヒントや物語を発信しています。
私はかつて人生のどん底を経験しましたが、そこから少しずつ人生を好転させてきました。その経験や学びを、Fラン大学時代の体験も交えながらYouTubeでお届けしています。
もし興味があれば、ぜひチャンネル登録してご覧ください。


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